2026年1月27日
今回は尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)についてお話します。
尋常性疣贅とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因となるいぼのことです。
皮膚の小さな傷から入り込み感染し、表皮が肥厚し、次第に硬くなっていきます。
主に手指、足の裏、顔など、衣類に覆われていない皮膚にできやすく、足の裏にできる場合「タコ」や「魚の目」と見分けがつきにくいこともあります。
治療法は
液体窒素療法: 最も一般的な治療法です。マイナス200度近い液体を綿棒を用いて患部に当て、ウイルスに感染した細胞を壊死させます。通常、1〜2週間おきに数回から十数回の通院が必要になります。
内服薬:ヨクイニン(ハトムギの種皮を除いた種子を乾燥させた生薬)が免疫細胞を活性化させるといわれています。
外用薬:角質を柔らかくして角質を剥がす作用のあるサリチル酸ワセリンやスピール膏を塗布・貼付します。
その他の治療:電気焼灼やレーザー治療による物理的な除去もありますが、これらは主に保険適用外です。
感染しないための対策は
感染しにくい皮膚の環境作りとして保湿などのスキンケアが重要です。また免疫力を保つために、栄養バランスのとれた食事をとり、十分な睡眠を心がけましょう。
疣贅は、通常痛み等の自覚症状はなく、日常生活で支障をきたすことは少ないために放置してしまいがちですが、他人に感染させる可能性や自分自身の肌で広げてしまうおそれがあります。皮膚にいぼのようなものが生じたら、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。