
耳の症状・めまい
耳の症状・めまい
耳が詰まる感覚は、標高の高い場所へドライブをしたときや高層ビルのエレベーターで上の階に上がったときなどに経験したことが多いと思います。その他にもプールやお風呂で耳に水が入ってしまった時などにも耳が詰まっていると感じることがあります。
気圧変化や耳垢など原因がはっきりしていて、耳抜きや耳掃除などを行うことによってすぐに改善する場合には経過観察をしても良いですが、突然発症した、症状が続く、頻繁に繰り返す場合には耳の疾患が隠れている可能性もありますので受診をお勧めいたします。
耳の中がムズムズしてかゆく、つい指や綿棒で触ってしまうような状態です。
耳のかゆみが長く続く・耳だれを伴う・強く掻いてしまって痛くなるといった場合は、外耳炎などの可能性があります。綿棒での過剰な掃除も悪化の原因になるため、自己処置は控え、受診をおすすめします。
周囲に音源がないにもかかわらず、「キーン」「ジー」「ゴー」といった音が聞こえる状態を指します。片耳・両耳・頭の中など、感じ方はさまざまです。
耳鳴りが突然始まった場合や、片耳だけに症状がある場合は、突発性難聴などの疾患が隠れている可能性があるため、できるだけ早めに受診しましょう。また、耳鳴りとともに「聞こえづらさ」「めまい」「耳の詰まり感」がある場合も、内耳の病気が疑われます。耳鳴りが1週間以上続く場合や、眠れない・集中できないなど日常生活に支障をきたしている場合も、放置せずに耳鼻科での診察をおすすめします。早期の診断・治療が、症状の軽減や進行防止につながります。
最近、テレビの音を大きくしがちだったり、会話中に「聞き返すこと」が増えたりしていませんか?こうした「聞こえづらさ」を感じる状態は、難聴の初期サインかもしれません。特に周囲のざわついた環境で聞き取りにくくなることが多いです。
聞こえにくさが数日続く場合、片耳だけの場合、あるいは徐々に進行していると感じる場合は、耳鼻科の受診をおすすめします。放置すると改善が難しくなることもあるため、早めの相談が大切です。当院では補聴器のご相談にも対応しております。
自分の声が頭の中で響いているように感じたり、こもって聞こえる感覚はありませんか?日常会話中に違和感を覚え、他人の声よりも自分の声が不快に感じることがあります。
症状が数日以上続く場合や、聴力の低下・耳鳴りなどを伴う場合は耳鼻科を受診してください。耳の構造に異常がある可能性があるため、聴力検査や耳管機能検査が有効です。
目が回るような感覚、体がふわふわ浮いている感じ、姿勢を保つのが難しいといった症状が「めまい」です。頭を動かすと症状が悪化することもあります。
繰り返すめまい、歩けないほどの強い症状、吐き気・耳鳴り・難聴を伴う場合は早めに受診を。特に意識がなくなったり、呂律がまわらない、手が動きにくいなどの症状を伴うときは、内耳だけでなく脳の病気も疑われるため、すぐに医療機関へ相談してください。
自分で耳かきを使って取りたくなることもあるかと思いますが、耳の奥を傷つけたり、かえって押し込んでしまう危険があるため注意が必要です。
耳鼻科では医師が専用の器具や吸引機器を使って、耳の状態を確認しながら丁寧に取り除きます。また、耳垢が固くこびりついている場合には、耳垢を柔らかくする点耳薬(耳の中に入れる薬)を使うこともあります。
自宅で無理に取ろうとするのではなく、早めに医師の診察を受けましょう。
耳に異物や耳垢が詰まった状態を放置すると、聞こえが悪くなったり、耳鳴り・耳閉感が現れることがあります。さらに、耳の中で細菌が繁殖し、外耳道炎(がいじどうえん)などの炎症を引き起こすリスクもあります。
また、子どもや高齢者の場合には、耳に異物が入っていても自覚しづらいことがあり、長期間気づかずに悪化するケースもあります。
特に痛み、においのある分泌物、発熱などを伴う場合は感染の可能性があるため、早急な受診が必要です。耳のトラブルは放っておくと悪化しやすいため、「少し変だな」と思った段階で耳鼻科を受診することが、健康な聴力を保つポイントです。
「聞こえにくい」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。補聴器は単なる機器ではなく、“聞こえの質”をサポートする大切な医療機器です。当院では、専門的な検査と丁寧な対応で、患者様一人ひとりに合った補聴器をご提案いたします。
初診・ご相談(問診)
まずは耳鼻科医が現在の聞こえの状態やお困りの場面について詳しくお話を伺います。日常生活での困りごとや希望もお聞かせください。
聴力検査
音の聞こえ方や言葉の聞き取りなどを正確に把握するために、聴力検査を行います。検査結果をもとに、補聴器が有効かどうかを判断します。
補聴器の必要性・適応のご説明
検査結果をふまえ、補聴器の装用が必要かどうか、またどのようなタイプが適しているかを医師がご説明いたします。
補聴器専門スタッフとの相談・試聴
当院では、認定補聴器技能者または補聴器販売店と連携して、実際に補聴器を試聴いただくことが可能です。試してみて、音質や装用感を確認していただけます。
補聴器の選定・作成
試聴後、最適な補聴器を選定し、ご希望に応じて作成に進みます。耳型の採取が必要な場合もあります。
装用・フィッティング調整
補聴器が完成したら実際に装用し、音の大きさやバランスなどを調整します。ここでの細かなフィッティングが快適な聞こえに繋がります。
アフターケア・定期調整
補聴器は使い始めてからの微調整が重要です。聞こえ方の変化に合わせて、定期的に調整を行い、長く快適に使っていただけるようサポートします。
補聴器には、形状や機能の違いによりいくつかのタイプがあります。使用目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
耳の後ろにかけて使用するタイプで、広く使われています。軽度〜高度難聴に対応でき、電池の持ちがよく扱いやすいのが特徴です。最近では小型で目立ちにくいデザインも増えています。
耳の穴に入れて使うタイプで、外から見えにくいのが特長です。装着感に個人差はありますが、目立ちにくさを重視する方に人気です。オーダーメイドで作成され、耳の形にぴったり合います。
小型の機械本体をポケットなどに入れ、コードでイヤホンを耳に装着するタイプです。操作が簡単で扱いやすく、比較的安価ですが、大きさや見た目が気になる方には不向きな場合もあります。
※最近ではスマートフォンと連携できる補聴器や、雑音抑制・方向感知機能が付いた高性能モデルも登場しています。詳しくは補聴器販売店にてご相談ください。
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